[Book] 一の糸  有吉佐和子

いつもながら、有吉さんの伝統芸能への造詣の深さに感服する。


今回の作品は、文楽が舞台だが、

有吉さんは、文楽の新曲を書き、TV用の義太夫製作の経験もあるとか。。。

やっぱり並じゃない 




主人公は、誰だろう?いろんな見方ができる。


文楽の三味線引きの徳兵衛か、その妻となる茜か?


全編を通して、茜の女としての立場での記述だが、

描いているのは、徳兵衛の芸に対する打ち込み方、であり芸人としての生涯だ。



有吉さんは、綿密に芸の世界を描き、深い造詣を覗かせ、

時に義太夫の師を引用している。


邦楽になじみのない人は、少々入り込み難い作品かもしれないけれど、

中盤以降、徳兵衛と茜が夫婦となってからは、女流作家らしい有吉さんの

きめ細かい「夫婦の物語」としても読める。





経済観念優先の妻・茜と芸を極めんとひた走る徳兵衛の対比は、

そのまま男女の対比でもあるように思う。

そして、両方の気持ちがわかりつつ、ひた走る男を応援し続けられる女でいたいと

強く思いながら、作品に入り込んでいた 






長い小説なのに、いつものように読み終えるのが

寂しく感じる作品でした。


有吉さんの「紀ノ川」、「芝桜」もよかったけど、

私も小さい頃から日本舞踊をやっていて、

芸道への憧れや敬意があるためか、

「一の糸」は、この手から離し難い作品になりました 









いろんな意味で感銘を受けた作品となったけれど、

私としては、 「夫婦のバイブル」という思いが、

もっとも強い 



もちろん、時代が違うし、主人公の茜のように生きろというのは、

時代=受けてきた教育の違いからも無理だろうけど、

夫婦愛、お互いの人と人の尊敬、敬意は、同じだろうと思う。

現代に生きている私も、そういうものを忘れず、ダンナサマを信じて

敬意をきちんと表現して生きていきたいと思うし、それはとても素敵なことだ。





ものすごく感銘を受けたので、買って手元に置いておこうと思います。


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