[Movie]イントゥ・ザ・ワイルド 荒野へ


原題:「INTO THE WILD」 2007年製作 148分

監督:ショーン・ペン 
主演:エミール・ハッシュ、マーシャ・ゲイ・ハーディン、
   ウィリアム・ハート、ハル・ホルブルック

あらすじ---------------------------------
大学を優秀な成績で卒業したクリス(エミール・
ハーシュ)は車や財布を捨て、自由を手に入れる
ための放浪の旅に出る。労働とヒッチハイクを繰り返し、
アメリカからアラスカへと北上。アラスカ山脈の人気の
ない荒野へと分け入り、捨てられたバスの車体を拠点に
そこでの生活をはじめる
-----------------------------------------


ものすごく、いい作品でした。
どういうメッセージがこめられているのかと、固唾を呑んで、
辛抱強く見入った前半部分と、
最後の最後に、嗚咽を喉の奥でこらえるかのような、
感動?いや衝撃・・・、
う~ん、心が痛いのに、洗われていくような感覚を
味わいました。



生まれてから、見てきた映画の中で、
私にとっては、間違いなく5本の指に入る作品です。



自己愛と自己破壊の葛藤を天秤にかけた話?
あるいは、
甘ったれの向こう見ずの愚かな行動?
どちらとも言うのは易しだ。
でもそれを言わせない一貫性が、この作品にはある。

自然は、どんなに経験と知識を持った者にでも、
時に突然に牙をむくもの

そして人もその自然界で生きる生物である。
そういう前提で見なければ、この作品の奥深くにある
意義に触れられないんだろうな。
そういう漠然とした思いを、いま抱えています。




彼のアラスカへの旅は、旅というより、ある意味では
「漂流」のように感じる。
だれもが大なり小なり感じたことのある「漂流」への
欲望じゃないか?と。
「自分探し」?あるいは、「寂しいよ!」という駄々。

でも彼は、頭がよく、心に抱える渇望の強さゆえ、
それはあまりにも根源的で、通常なら思わず避けて
しまいそうな体験にまで発展します



厳しさと寛容、残酷と幸福は、どちらも紙一重なこともある。
バスの中で、命を削りつつ彼が書き記したこと。
人の幸せを願うこと。家族を愛すること。


最後の最後だったけど、
たどり着けてよかった、その想いを抱いて死ねてよかった。

そんな風に思いました。
もしかすると、彼にはそのための旅だったのかもしれません。
彼にとっては、そうまでしないと、たどり着けなかった想い
だったのかもしれません。




役者の演技という意味で、主演のエミール・ハッシュも
リアルな演技をしていました。

しかし、かなわないなぁと思うのが、ウィリアム・ハート。
最後に父親役のウィリアム・ハートが始めて親としての
感情を出す演技をします。
時間にして数十秒でしょうか。
それでも、あの数十秒に名優ウィリアム・ハートを監督が
使った意味が詰まっています。
裸足(靴下をはかない癖!)の足を投げ出し、悲しみを
たたえた一瞬の表情。


最後にこのシーンを見せられることで、この作品が
ごくシンプルに「I miss you」と叫んだだけ、ということを、
しっかりと理解します。

ショーン・ペンが10年を掛けた意味。
彼の監督としての才能。今後も楽しみです!


余談ですが、作品上映後に実在したクリス・マッケンドレスの
写真が出ます。主演のエミール・ハッシュの後半場面の風貌は
まさに彼に瓜二つ!なんだか恐ろしくらいでした。

彼は、マッハGO、GO!のリメイク「スピードレーサー」で主役を
務めた彼。あの時は、ヘルメットを被っているシーンが多かった
ので、わからなかった!
こうしたことは、実話を作品にする場合よく見られることですが、
それは素晴らしい作品と呼ばれる大前提の条件となると思うのです。





※背景1:原作は、著名な登山家であるジョン・クラカワーが
書いた「荒野へ」。1992年に4ヶ月の冒険の末、命を落とした
クリス・マッケンドレスの死の謎を解き明かすノンフィクションと
いう形の本。それを10年の月日をかけてペンは映画化権を得て、
作品に仕上げた。

※背景2:色々調べているうちにわかったことですが、アメリカには
長い間、都会での生活から離れてアラスカの荒野で原始的な生活を
することに対する憧れがあり、実際、何人ものクリスの先駆者たちが
アラスカや同様に過酷な環境の荒野での生活を実行したり、命を
落としたりしているという背景も知っておくといいかも。







みなさん、今日も笑顔溢れる、快適な一日を 

今日は何の日?

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出演:エミール・ハーシュ(Emile Hirsch)/ハル・ホルブルック(Hal Holbrook)


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